日本時間では9日の深夜午前2時から、アップルのスペシャルイベントが行われた。Apple Watchを4月24日から発売することや、新型MacBookなど内容てんこ盛りの発表会だった。特にApple Watchは「ナイス!」と唸るポイントが多いデバイスで、“Apple World”をより変革させていくと感じた。本稿では、スペシャルイベントにおける筆者の所感をお届けする。
ユーザーの環境を革新していくiPhone
イベント開始と同時にいきなり中国でのApple Storeの開店の映像が流れ、その人々の嬉しそうな顔がいかにもテンションを上げてくれる。このあたりの雰囲気作りはアップルは実にうまい。そして、CEOのティム・クック氏が登場し、オープンしたチャイナのStoreのビジネスがいかにうまくいっているかの話を始める。続いてApple TVの話になり、コンテンツにHBOが加わることと69ドルへの値下げが紹介され、iPhoneの話に移った。
クック氏はiPhoneはスマートフォンのスタンダードというものを作り、7億台を売った大成功商品で、まだまだセールスは伸びていて、世界で1番売れているスマートフォンだ、とアピールした。
ここで、カメラが切り替わり、上方左上からスクリーンを含め会場の客席前部が写るように広い視野角となった、このカメラワークもうまい、「ナンバーワン」で会場の盛り上がりが最高潮になったのだが、それを一度、リセットしている。
続いて、顧客満足度が99%とアピールし、さらに会場が沸く。カメラを客席にスイッチするなど、演出は完璧だ。
そして、話はApple Payに。やはり、スマートフォンの今後の活用を考えると、デジタルマネーとしての話は避けることができないだろう。現在、北米ではコカ・コーラの自販機に採用が進んでいるという。