「愛着」を持って使う製品という印象はない

最高額のApple Watch Editionは18Kのゴールドケースやサファイアクリスタルディスプレイ、特別にデザインされたバンドなどが高いが、中身のハードウェアはすべて同じなので、Sportでもできることは変わらない。長期間にわたって修理対応してくれる高級時計のように、新製品が出たら中身だけを交換してくれる、というのであればともかく、「長く愛着を持って使う製品」という印象はない。

「Edition」モデルでは18Kのケースを採用している

Apple Watch、というよりスマートウォッチは、iPhone(スマートフォン)とアプリが連携することで真価を発揮する製品で、対応するアプリやサービスの充実がキモとなる。Android Wearだけでは広がらなかった世界が、アップルの参入で拡大すれば面白いかもしれないが、「歩きスマホ」ならぬ「歩きスマートウォッチ」も問題になりそう。

まあ、スマートウォッチは一部の好事家が使うもの、という評価は、Apple Watchでも変わらなかったというのが第一印象。使えばそれなりに便利だし、アップル製ということで初めて購入する気になった人がつけるようになって、スマートウォッチがもう少し普及するかもしれない。最初の需要が一段落したあと、どのような販売動向になるのかは注目したい。