Apple Watchは「デジタル製品」
高級時計は一般的に長く使われることを想定した製品だが、Apple Watchは、今後毎年のように新製品が登場し、さまざまな機能が向上していくだろう。この辺りはなんといっても「デジタル製品」であり、1年経てば、今は丸一日も持たないバッテリー(「通常利用で」18時間らしい)も、2日間ぐらい持つようになるかもしれない。驚くような機能が追加されるかもしれない。
Apple Watchを買う人が、「時計」としてだけの機能を求めていることはなく、デジタル的な機能に注目しているだろうし、そうした人がさらなる機能向上を図った次期Apple Watchをスルーできるかといえば、そうはならないだろう。もちろん、デザイン面でもさらに洗練されたり、バリエーションが増えたりもするはずだ。
つまり、「今の機能・デザインで満足しているし、毎日ネジを巻くように充電するのは苦ではないから長く使う」人か、「新機能・新デザインが欲しくなれば1年で高級時計を使い捨てられる」人がターゲット層ということになる。まあ、これはApple Watch・Apple Watch Sportでも同じだが、買い替えサイクルが長い高級時計の位置づけに疑問を感じる部分ではある。