持ち歩きたいモバイルキーボード、プレゼンに使えるワイヤレスアダプタ

次に登壇した日本マイクロソフト Surface&PCハードウェア戦略本部長 三野達也氏はまず、「Surface Pro 3」が2-in-1デバイスとして広くエンドユーザーに受け入れられた点をアピールした。同社の独自調査によれば、デバイス性能や起動&シャットダウンの速さなどが評価され、全体の満足度は91.9パーセントに達したという。三野氏は「街中でもSurfaceを使っている方を見かけるようになり、認知度も高まったように感じる」と述べた。

日本マイクロソフトの三野達也氏

Surface Pro 3の販売推移と評価ポイント。逆に不満は上がっていないのかという質問に対して「価格」といったフィードバックがあることを認めた

なお上図の折れ線グラフは、Surface Pro 3の販売累計台数をイメージ化したもので、具体的な数字は明らかにしていない。だが、より幅広いユーザーに受け入れてもらうためのIntel Core i3モデルの追加や、Surface Pro 3 Type Coverプレゼントキャンペーンのタイミングで上昇していることが見て取れるはずだ。

この勢いを加速させるため、本日(2015年2月20日)から4月5日まで、学生向けに10,000のキャッシュバックを行う「Surface学割キャンペーン」と、2014年末同様の「Surface Pro 3専用キーボードをプレゼント」を実施する。ちなみに2014年末のキャンペーンでは、Surface Pro 3 Type Cover赤色モデルが品薄になり、出荷を一時停止している状態だが、この点はいまだ改善されていない。三野氏は「現在、再提供を行うため準備中」と述べ、購入時に選択できる配色は限られる。

2015年4月15日まで実施するSurface Pro 3向けキャンペーン

そして新デバイス「Universal Mobile Keyboard」の説明が行われた。形状や名称からも分かるように、持ち運びを前提にしたモバイルキーボードだ。Bluetoothによって、Windows 8やiOS、Android搭載デバイスで接続し、カバー(取り外し可能)の溝部分にデバイスを立て掛けるように使用する。

3つのOSに対応するモバイルキーボード「Universal Mobile Keyboard」

■「Universal Mobile Keyboard」の主要スペック
キー数 68
キー配列 ストレート
接続方式 Bluetooth 3.0
電波受信範囲 約10メートル
バッテリー 充電式リチウムイオンバッテリー内蔵
動作持続時間 約6カ月
サイズ 約109(縦)×242(横)×12(高さ)ミリメートル
重量 約365グラム(バッテリー含む)
対応OS Windows 8およびWindows RT 8以降、iOS 6以降、Android 4以降
参考価格 7,980円

最大3台までの同時接続を可能にしており、本体右側にあるスイッチを切り替えることで、各OSで異なるキーボードレイアウトに対応する仕組みだ。また下図のとおり、キーボードレイアウトは日本語配列のみで英語配列の販売は予定されていない。

会場に並べられたUniversal Mobile Keyboard。配色は白色と黒色の2色となる

付属カバーはスマートフォンなどのデバイスを立て掛けるスタンドとして利用可能

カバー正面は滑り止め加工が施されていた

キーボード右上にはOSを切り替えるスイッチを容易。また、OSによって異なるキーレイアウトはキートップに印刷している

もう1つの「Wireless Display Adapter」は、ワイヤレスディスプレイ規格であるMiracastを使用し、HDMI入力端子を備えたTVに接続することで、タブレットやスマートフォンの画面をワイヤレスで表示するデバイスだ。なお、USBは給電のみに用いるが、HDMI入力端子とUSBポートが離れている場合を想定し、180ミリメートルのHDMI拡張ケーブルが付属する。

Miracastでディスプレイを拡張する「Wireless Display Adapter」

■「Wireless Display Adapter」の主要スペック
接続方式(無線) Miracast
接続方式(有線) USB&HDMI
サイズ 約86(縦)×20(横)×10(高さ)ミリメートル
重量 約33グラム
ケーブル長 約180ミリメートル
HDMI拡張ケーブル長 約180ミリメートル
対応OS Windows 8.1およびAndroid 4.2.1以降(Miracast搭載デバイス)
参考価格 6,980円

会場ではWireless Display Adapterを使ったデモンストレーションも行われたが、接続までに少々の時間を要した。MiracastはWi-Fi Direct経由で接続するため、ネットワークデバイスが多数ある状態で混雑していたのだろう。最終的にはWindows 8.1の画面が大型ディスプレイに映し出され、リビングのTVで動画や写真鑑賞、職場のプロジェクターでプレゼンテーションといった用途に利用できるとアピールした。

会場に設置したディスプレイにWireless Display Adapterを接続した状態

デモンストレーションに用いたSurface Pro 3上でもデバイスを認識したが、ここからワイヤレス表示までに試行錯誤が行われた

最終的には問題なくWindows 8.1の画面がTVに映し出された

もちろんPC上のコンテンツも映し出せるため、家庭や職場など幅広い使用シナリオが想定できる

今回のキャンペーンは特設サイト「新生活応援! 春トク情報特集」で確認できる。

阿久津良和(Cactus)