第5世代CoreとPCIe対応SSDでパフォーマンス向上

今回試した試用機は販売代理店モデルの上位機種と同じ構成で、CPUに第5世代のIntel Core i7-5600U (2.6GHz)を採用しており、グラフィックスはCPU内蔵のIntel HDGraphics 5500を搭載したものだ。ストレージにはPCIe×4接続の256GB SSDを備えている。

試用機に対して、いくつかのベンチマークを実行して本機のパフォーマンスを測ってみることにした。まず、Windows 8.1のシステム評価ツール「WinSAT.exe」では、次のような結果になった。

WinSAT.exeの結果
プロセッサ 7.5
メモリ 7.6
グラフィックス 5.9
ゲーム用グラフィックス 5.8
ディスク 8.7

結果を見ると、PCIe×4接続のSSDが搭載されていることもあってディスクの性能が非常に高いことが分かる。また、プロセッサやメモリも高い数値が出ている。

続いてPCMARK 8 HOME ACCELERATED では、下図のようにスコアが2715となった。

「PCMARK 8 HOME」のベンチマーク結果

次に、3DMARKも試してみたところ、「FIRE STRIKE」が677、「SKY DIVER」が2335、「CLOUD GATE」が4733、「ICE STORM」が43936となった。前モデルよりも少しずつスコアが上がっており、確実にパフォーマンスは向上しているようだ。

「3DMARK」のベンチマーク結果

また、「CrystalDiskMark」でストレージ性能を計測してみたところ、下図のようになった。PCIe対応のSSDになったこともあって、シーケンシャルリード/ライト、512Kランダムリード/ライトの数値が前モデルより大幅に向上している。

「CrystalDiskMark」のベンチマーク結果。かなりの転送速度といえる。HDDからSSDへの切り替わりと同じくらい速度の違いを体感できるかもしれない

このほか、「モンスターハンター フロンティア ベンチマーク 大討伐」と「BIOHAZARD 6」では、それぞれ次の表のようになった。グラフィックスがCPU内蔵のため高解像度でPCゲームをプレイするには力不足だが、解像度を落とせば処理の重いゲームもそれなりに楽しめそうだ。

モンスターハンター フロンティア ベンチマーク 大討伐
解像度 スコア
1,280×720 3045
1,920×1,080 1508
2,560×1,440 883
「BIOHAZARD 6」のベンチマーク結果
解像度 スコア
1,280×720 1698(ランクC)
1,920×1,080 962(ランクD)
2,560×1,440 644(ランクD)

本機のようなモバイルノートの場合、バッテリー駆動時間も気になるところ。公称値はJEITA1.0で約13.9時間、JEITA2.0で約9.2時間(Core i5搭載モデルの場合はそれぞれ約17.8時間、約11.3時間)となっているが、本当にそれだけ持つのだろうか?

そこで、バッテリー駆動時間を調べるため、バッテリーベンチマークソフト「BBench」を使って実際にどのくらい持つのかを計測してみた。なお、BBenchは「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」に設定し、満充電状態からバッテリー残量5%になり電源が落ちるまでの時間を計っている。

その結果、電源プランを省電力、画面の明るさを最小にした場合、11時間10分の駆動が可能だった。これだけ持てばふだんはACアダプタを一緒に持ち歩かなくてもバッテリー残量の心配をすることはなさそうだ。

BBench結果
公称値(JEITA1.0) 公称値(JEITA1.0) BBench
約13.9時間 約9.2時間 11時間10分