先輩・後輩の垣根を越えて和気あいあいな『ACTORS』の現場

――レコーディングの際や、今回のイベントでの裏話などありましたら教えてください。

速水「レコーディング当時を振り返ると、『Dr.リアリスト』は何度聴いてもどうしたらいいかわからなくて、リアルに5時間くらい歌っていました。セリフのところは全部一発OKだったんですけれどね(笑)。セリフから歌唱へのスイッチングがうまくいかなくて、とても苦労したんです。でも、ミックスダウンしたものを聴いたとき、"これがボカロ曲なんだ!"ってイメージができて、次の『シザーハンズ』のレコーディングのときは、すごく楽しいなと思えるようになりました。今日もリハーサルの段階で、みんなの歌唱が完璧なので内心どうしよう? と思っていたんですけれど、僕一番年上なので、あえて余裕しゃくしゃくな雰囲気を醸し出して気付かれないようにしていました(笑)。あと、僕はいつも楽屋に何かを忘れちゃうんです。で、マネージャーが楽屋裏を走り回るというのは、今回のイベントでも健在でしたね(笑)」

竹内「今回のイベントでは緊張しっぱなしで、諸先輩に助けをいただきながら司会を務めさせていただきました。自分はこんなに大きな会場での司会が初めてだったので、本当に先輩たちの動き(リアクション)に助けられたという感じがしています」

保志「僕は今夏、さいたまスーパーアリーナで開催された『EXIT TUNES ACADEMY FINAL SPECIAL 2014』に出演させていただきました。このときはボカロ曲がたくさん演奏された中での"声優×ボカロ曲"というステージングだったので、今回の『ACTORS』単独イベントでは、また新たなジャンルのひとつを確立できたんじゃないかと思っています。合わせて、"声優×ボカロ曲"の可能性も広がったのではないでしょうか」

置鮎「そうですね、今回も定番で保志くんがおもしろかったなと(笑)。いや、保志くん本当に天才だと思いました」

木村「お弁当がすごく美味しかったのと、差し入れでいただいたお寿司が最高に美味かったです(笑)。あと、速水さんがすごく渋い装い&声色、表情でお話しされていたんですけれど、喋っている内容がとてもお子ちゃまなんですよ(笑)。大先輩なんですけれど、近い距離でステージに立てたような気がして、それがすごく楽しかったですね。大先輩とステージ上でボケ&ツッコミをするチャンスってあまりないですから、良い経験をさせていただきました。今回のイベントは歌を通して集まった役者の面々でもあるので、先輩・後輩の垣根を越えて和気あいあいとできたところも楽しかったですね」

小野「楽屋は本当、差し入れのお寿司あり、杏仁豆腐あり、ドーナツありですごいことになっていましたよ(笑)。先輩たちに囲まれている中、和気あいあいとした雰囲気でしたので、またこのメンバーでイベントができたらなって思います」

野島「役者の年齢など、それぞれ違いはあると思うんですが、『ACTORS』はそういった先輩・後輩の分け隔てなく、すごくアットホームで温かい現場なんですよ。きっとそれが『ACTORS』の学園の空気感と重なっている部分があると思うんです」

円城寺三毛役の小野友樹

丸目千熊役の木村昴

臼杵鷲帆役の竹内良太