3DMarkとUNiGINE Valleyによるベンチマーク結果
まずはFuturemarkの定番3Dベンチマークテスト「3DMark」から試していこう。モバイル機器向けの「Ice Storm」から、4K解像度に対応した「Fire Strike Ultra」まで順を追ってテストを行った。
「Ice Storm」はさすがに負荷が低すぎるためか、結果にほとんど差が無い。製品の傾向や動作クロックの違いなどを読み取るのは難しそうだ。オーバークロックしたGTX 960は逆にスコアが低下してしまっている。「Cloud Gate」の結果で、わずかながら各製品の傾向が見えてきた。この段階ではGTX 960はRadeon R9 280Xにも匹敵するスコアを出すことができる。
「Sky Diver」ではクロックを上げたGTX 960が健闘を見せており、総合スコアで唯一20000を超えることができた。グラフィックススコアも高い。「Fire Strike」から本格的な3Dゲーム向けのベンチマークテストとなっていくが、ここでもGTX 960は優秀だ。
ここからは解像度が大きく上昇する。「Fire Strike Extreme」から、徐々にGTX 960のスコアがあまり上昇しなくなり、4K解像度の「Fire Strike Ultra」ではメモリ容量が多く、またメモリバス幅の広いRadeon勢が巻き返した。なお「Fire Strike Ultra」でGTX 760がスコアを上げているのは、試用機がGDDR5 4GB搭載モデルであるためと思われる。
UNiGINE Valley
UNiGINEが開発したベンチマークソフト「Valley」では、GTX 960はもっとも振るわない。HD解像度では辛うじてR9 285には勝るものの、1920×1080以上では他の製品に追いつくことが難しくなる。