Bluetooth SIG が23日、都内でBluetooth 4.2についての記者会見と製品展示を行なった。昨年12月にBluetooth SIGが無線技術の最新コア仕様としてBluetooth 4.2を策定したとして話題になったが、その新バージョンのBluetooth とはどういったものか? はたして、今後どういったBluetooth製品が登場するのだろうか? 本稿では、記者会見の模様をレポートする。
歴史上例をみない成長率のBluetooth
記者会見ではBluetooth SIGのブランド&デベロッパー マーケティング シニアディレクターのエレット・クローター氏が登壇。Bluetooth搭載機器の出荷台数について、2000年が80万台だったのに対し2014年は30億台になり、そして2018年には49億台に増加する見込みだと説明した。また、クローター氏は、2018年までに96%の電話がBluetooth Smartを搭載するとし「ワイヤレステクノロジーとしては歴史上例をみない成長率」と語った。
Bluetooth 4.2の大きな特徴として、「モノのインターネットの実現」、「より安全に」、「より速く」の3点がすでに発表されている。「モノのインターネットの実現」とは、デバイスをスマートフォンなどと連携させる必要がなく、直接ネットにアクセスできるようにするという技術で、「IoT」という言葉でおなじみだ。
クローター氏は、「Bluetooth 4.2はIPv6接続が可能なIPSP(インターネット・プロトコル・サポート・プロファイル)を搭載している」とコメントし、Bluetooth Smartデバイスがインターネットに直接接続できるので既存のIPインフラが利用できる、と解説した。