対応端末は2機種、エリア拡大は突貫工事で
「ヤ倍速」に対応するモバイルルータは2機種。「Speed Wi-Fi NEX W01」(ファーウェイ製)は、タッチパネル搭載のWiMAX 2+ルータ。キャリアアグリゲーション(CA)に対応しており、WiMAX 2+とau 4G LTEで通信できる。1月16日より予約を受け付け、1月30日より販売を開始する。3月末のファームウェアバージョンアップにより下り最大220Mbpsで利用可能になる。
「Speed Wi-Fi NEX WX01」(NECプラットフォームズ製)は、Bluetoothテザリング機能を搭載したWiMAX 2+ルータ。4×4MIMOに対応しており、WiMAX 2+とWiMAX(ハイパワー)で通信できる。3月上旬の発売を予定する。
野坂社長は「モバイルルータ2機種を、春商戦に間に合わせた。ニーズに応じて選んでいただければ」とアピールした。両機種ともUQ WiMAXオンラインショップおよびMVNO各社にて1月30日以降順次販売する。
WiMAX 2+の対応エリアは順次拡大中。野坂社長は「エリアの拡大を突貫工事で進めている。1年半で2万局を整備した。3月末には約22,000局、5年後には38,000局ほどに拡大する」と説明した。
利用周波数帯域もWiMAX 2+へシフトしていく考え。現在、下り40MbpsのWiMAXを30MHzの帯域幅で、下り110MbpsのWiMAX 2+を20MHzの帯域幅で利用しているが、今後はWiMAXで10MHz、WiMAX 2+で40MHzの帯域幅を使用する方針だ。
ただしWiMAXにおける10MHz幅はなくさず維持していく予定。野坂社長は「何年何月をもってWiMAXを廃止します、ということはしない」と説明している。
UQでは「ヤ倍速」、および「ギガ放題」の利用者拡大のため、PCメーカーとも協力していく構え。現在、ベンダー1社と「WiMAX 2+内蔵パソコン」を開発中だという。野坂社長は「マイクロソフトが提供するOneDriveで、1TBもの大容量データも安価にクラウド管理できるようになった」と紹介。利用者がクラウドにデータを大量に預ける「データ大容量時代」が到来しても、「ヤ倍速」と「ギガ放題」が利用できるWiMAX 2+内蔵PCなら快適にサービスを利用できるとアピールした。
最後に、野坂社長は「今春から、新しい世界を皆様にお伝えしていく。社会と世界を豊かにする、そんな思いでサービスを推進していきたい」と言葉に力を込めた。