国内初の4Kテレビが発表されたのは、2011年10月。CEATEC JAPAN 2011で公開された東芝の「レグザ55X3」が最初の4Kテレビだ。当時は対応コンテンツもなく、既存のコンテンツをアップスケールして視聴するしかなかった。その後、デジタルカメラで撮影した映像や静止画を表示するといった用途が追加されたが、放送やパッケージメディアといったコンテンツに関しては、長い間状況は変化していなかった。
これがようやく前進したのが2014年。4K試験放送が開始され、曲がりなりにもネイティブの4Kコンテンツを視聴することが可能になった。もちろん、まだまだコンテンツの数は少ないのだが、次世代の放送フォーマットとして、少しずつではあるが、認知されてきたといえるだろう。
本稿では、2014年の4K関連ニュースを振り返り、2015年以降の動きを占ってみたい。
4K新時代の幕開けを告げる「2014 International CES」開催 - 2014年1月
2014年1月に米ラスベガスで開催された「2014 International CES」は、4Kの新時代の到来を告げるイベントとなった。この年のCESで公開された4Kテレビは、それまでのものと異なり、4K放送受信に必要なHEVCデコーダーやHDMI 2.2、HDCP 2.2といった新規格に対応していた。
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