ここに来るまでにはある意味、長くて短い道のりがありました。スマートフォンの嚆矢とされるのは、1992年に発表されたIBMのSimonだとされていますが、1980年台後半からのPDAブーム、2000年前後の日本のカメラ付き携帯やマイクロソフトのStinger(PocketPC Phone Edition、Smartphone2002などの名称がある)を搭載した機器、Palm VII(ワイヤレスデータ通信機能を内蔵)、BlackBerry(双方向ページャーのネットワークからGSMベースに移行)、Qualcomm pqd(PalmOSと携帯電話の組み合わせ)といった機器から現在のスマートフォンの形が見えてきました。そこから14年、ようやくスマートフォンは、「普く」知られるようになったわけです。
そういうわけで「普」という漢字をえらぶことにしました。少しストレート過ぎるかとも思ったのですが、テレビのニュースに取り上げられるまでスマートフォンが広く認知された現在、あえて、この言葉を使うべきと考えました。と思っていたら、今朝(12月17日)の朝のNHKのニュースに、BabyMetalが紹介されていました。彼女らは1997~1999年産まれ、Simonよりも後に産まれた子供達がもうここまで「普及」してしまいました。世の中、わからないものです。