スマートフォンは完成へ

端末ベンダー側もしかりで、春に登場したSamsung、HTC、ソニーのフラッグシップ(「GALAXY S5」「HTC One(M8)」「Xperia Z2」)はいずれも高機能で完成度が高いのだが、「驚き」がなかったといえるのではないか(ソニーは9月に後継のZ3を発表している)。

Xperia Z2

GALAXY S5

スマートフォンというカテゴリが完成しつつあるのだから、当然といえば当然だが。そういう意味では、9月の「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」は「驚き」を感じた。スペックやフォームファクタではなく、NFCと「Apple Pay」だ。

10月中旬にサンフランシスコに行ったが、Apple Payは米国で(やっと)「スマートフォンをおサイフがわりに利用する」を実現してくれる可能性が高いと感じた。その前にGoogleが「Google Wallet」で試みていたことだが、やはりNFC決済でもAppleを待つしかなかったようだ。なお、Apple PayはNFC決済の認知を高めてくれたという点では、Google Walletにとっても朗報で、利用が増えているとか。