国内メーカーを見ると、端末メーカーがどんどん撤退・統合して減っていく中、頑張っていたのが米国で人気の高いタフネス端末「TORQUE」を投入した京セラだ。決して万人受けする端末ではないものの、優れたタフネス性能と質実剛健なデザインで、なかなかの好調を博した。

TORQUE

もうひとつ、これは正規販売ではなかったが、NECが米国で販売しているQWERTYキーボード付き端末「Terrain」がSIMフリーの輸入モデルとして出回り、一部で話題を集めた。まるでAndroid 1.0時代に先祖返りしたようなスタイルの端末だが、ハードウェアキーボードに対する需要は決して小さくはないはず。個人的にはみんながみんな同じような形状の端末を出しているのはつまらないし、こういうカスタマイズを自由に行えるのがAndroidのメリットだと思うので、もっと他社との差別化を図ってほしい。

Terrain

スマホ市場の趨勢が、上はiPhoneと、下は低価格を武器にする中国製端末との競合が避けられないということなら、真っ向から同じようなものを作ってもスケールメリットやブランド価値で負けてしまう。こうした問題を解決するには、他と違う価値観、評価軸を変えるのが得策だ。そんなわけで、独自の価値観を持つ変わり種端末たちこそが今後の注目株となることを予測しつつ、「変化球」の「変」としてまとめたい。