続いて、Android陣営も見ていこう。Google純正(厳密にはハードウェアはサードパーティ製だが)のNexusシリーズは、これまではシンプルかつハイスペックで、にもかかわらず低価格という位置付けのモデルだったが、今年のNexus 6からは価格も他社のハイエンド端末と大差なくなり、単に「最新OSが保証されたハイエンドモデル」という感じになった。これが吉と出るか凶と出るかは定かではないが、まずは「路線変更」の「変」だ。

Nexus 6

また、今年はユニークな端末もいくつか登場した。個人的に関心はしなかったのだが、面白い試みといえるのはサムスンの「Galaxy Edge」だろう。曲面ディスプレイをサブディスプレイ代わりに使うというアイディア自体は面白いが、まずハードウェアありきでソフトウェアがアイディアを生かしきれていないのが残念。これはサムスンに限らないが、何か面白いハードウェアを投入しても、その形状や機能が今後も何世代か続かないと、サードパーティが参入して盛り上げていくのは難しい。端末メーカーにはその辺りをよく考えてほしい。

Galaxy Edge