撮像素子は35mmフルサイズ(35.8×23.9mm)の"Exmor"CMOSセンサーで、有効画素数は約2,430万画素。画像処理エンジンには「BIONZ X」を搭載する。
これらのスペックは従来機α7と同じで、描写性能に目立った違いはない。実写では、フルサイズならではの精密なディテール表現力と滑らかな階調性、ノイズが目立たない高感度画質を確認できた。
ボディの重量アップによって持ち運びの負担が増えたのは少々気になるが、手ブレ補正の有用性を考えれば、メリットのほうが大きいと思う。シャッターボタンの位置変更やCボタンの追加によって、使い勝手が高まったこともありがたい。
わずか約1年で新モデルが登場したことは、従来機α7のユーザーにとっては複雑な心境かもしれない。ただ、α7の価値が下がったわけではない。併売されるα7は、より低価格でコストパフォーマンスに優れ、携帯性でも有利といえる。一方で新モデルα7 IIは、ボディの堅牢性で勝り、強力な手ブレ補正による安心感もある。どちらを選ぶか悩ましいところだ。