各種のレスポンスが高速化したことも見逃せない。AFはアルゴリズムの進化によって約30%スピードアップし、AFの追従性能は約1.5倍に向上した。また、起動時間は約40%短縮した。

撮影モードはオートのほか、プログラムAE、シャッター優先AE、絞り優先AE、マニュアルなど計8モードが用意され、天面のモードダイヤルで切り換えを行う。

【左】ファーカスエリアの設定画面。AFシステムは、117点の位相差AFと25点のコントラストAFを併用した「ファストハイブリッドAF」を継承する 【右】ボディ右側面に動画ボタンを装備する。5軸手ブレ補正は動画撮影時も有効になる

絞りやシャッター速度はグリップの前後にある2つのコマンドダイヤルで調整でき、露出補正には専用のダイヤルを使用する。またISO感度やホワイトバランス、測光モードなどは好きなボタンに割り当てることで素早く設定できる。割り当て可能なボタンの数は従来機よりも増えている。

【左】天面のマルチインターフェースシューには、オプションのビデオライトや外部ストロボ、外部マイクなどを装着できる 【右】記録メディアは、メモリースティック PRO デュオなどのほか、SD/SDHC/SDXCメモリーカードに対応する

ただ、割り当て可能なボタンが増えたことはありがたいが、割り当て可能な機能の数は十分とはいえない。個人的には「ライブビュー表示の設定効果反映」や「オートレビュー」「FINDER/MONITOR」「電子音」なども割り当てられるようにして欲しいと思う。これらにアクセスするために、その都度メニューの階層をたどるのが面倒に感じる。

動画については、既存のAVCHDに加えて、新たにXAVC SフォーマットでのフルHD記録に対応。ビットレート50Mbpsでの高画質記録が行える。また、ピクチャープロファイル機能を搭載し、狙いや用途に応じて映像のトーンを細かく調整可能になっている。

【左】電源はリチウムイオン充電池「NP-FW50」。撮影可能枚数はファインダー使用時で約270枚、液晶モニター使用時で約350枚となる 【右】メニュー画面のインターフェースは従来機を踏襲する。Wi-FiやNFC機能を標準装備し、専用アプリによる機能拡張も行える

【左】ファンクションメニューやカスタムキー、動画ボタンなどは、自分が使いやすいように割り当て機能のカスタマイズができる 【右】α7に比べた場合、カスタムボタンがひとつ増えたほか、フォーカスホールドボタンのカスタマイズも可能になった