人がいないと自動で通電オフ
コタツで意外と多いのが電源の切り忘れ。家族の誰も入っていないのに一晩中つけっぱなしだった……なんて経験のある人も多いのでは?
そんなときに嬉しいのが「人感センサー」だ。温度の変化を検知するサーモセンサーや、動く物をとらえる動体センサーなど。いくつか種類がある。いずれも人がコタツに入っているかどうかチェックして、一定時間、誰も入っていないと自動でオフに。火災を防ぐ安全対策はもちろん、節電にも貢献する。
無人が5分続くと電源オフ |
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小泉成器の家具調コタツ「KTR-3340S」。天板サイズはW105×D75cmの長方形。5分間、人が入らないと自動で電源オフする。サーモセンサーにより、人だけでなく猫なども感知するので、ペットを飼っている家庭でも便利だ。500W遠赤ファン石英管ヒーターを採用。価格は25,000円前後(税込) |
(コラム) コタツの省エネ性能
コタツの定格消費電力は300~500W前後。ただし、ずっとこの電力を消費しているのではない。コタツ内の温度が上がると、ヒーターを調節して温度を保つ運転に切り替わるものがほとんど。これは出力「弱」で使い続けるイメージで、100W程度の消費が平均となる。電気代は、1kWhの単価を22円とすると1時間当たり約2.2円、1日8時間使用したとしても30日間で約528円だ。
エアコンの場合、省エネ性能の高い最新モデルでも、この4~5倍以上の電気代が掛かるのでかなり違う。エアコンは部屋全体の空気を暖めるため、一部の空間だけ暖めるコタツとは直接の比較はできないが、コタツの電気代が意外と安いことの参考になるだろう。
なお、省エネ性能に注目して製品を探す場合、フラットヒータータイプやカーボンヒータータイプがオススメ。製品の価格は上がるが、ハロゲンヒーターの半分程度しか電力を消費しないので、ランニングコストは抜群だ。
一人用コタツって?
一人暮らしの部屋では、コタツは結構なスペースを取る。そこで登場したのが、サイズを小さくして、ヒーターを天板ではなく床面側に配置した一人用コタツだ。サイズは30×30前後で、コタツ布団の代わりに毛布や膝掛けをかぶせ、足を入れて使う。デスクの下に置いてフットヒーターとして使ったり、就寝前の布団に入れて寝床を温めておく人もいるようだ。
就寝前に布団を温めるのもGOOD! |
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山善の一人用コタツ「YH-M100」。本体サイズはW27×D27×H23cm。発熱体を木枠で囲んであり、発熱体には100Wのコルチェヒーターを採用する。メインテーブルをコタツにしづらい環境でサイドテーブルとして使用したり、就寝前に布団を温めるといった使い方が多い。同社直販価格で6,980円(税込) |
継脚でコタツの高さも調節できる
かれこれ10年以上も前から一般的になっているが、業界の外では意外と知られていないのが継脚(つぎあし)の存在だ。これはコタツのそれぞれの脚に高さ調整用の脚を取り付ける仕組みで、1段階や2段階分の継脚が標準で付属する製品も多い。継脚のサイズは少しだけ高くするものから、椅子が使える高さまで伸ばすものまでさまざま。夏と冬で高さを変えて使いたい場合などには、忘れずにチェックしたい。