マイナビニュースでも幾度となく紹介している無料の科学イベント「世界一行きたい科学広場」。11月8日・9日の2日間、福岡市のホークスタウンモールを会場に開催された。
数々のテレビ番組でもお馴染みの滝川先生によるサイエンスショーをはじめ、大学などの教育機関、協賛企業など、会場内のブースはどれも見応え十分。カシオ計算機も協賛企業として文教用のデジタルカメラ「EXILIM EX-SC100」を出展、多くの家族連れが会場を訪れ、楽しく不思議な最先端科学の世界と物作りの魅力に夢中になっていた。
興味をそそられる科学展示・体験が目白押し!
同イベントはNHK「大科学実験」の監修などでお馴染みの滝川洋二先生率いるNPO法人ガリレオ工房と大学などの教育機関、そして市町村が共催する地域密着型科学イベント。2010年に福岡県・宗像市で開催した第1回を皮切りに、飯塚市、静岡市、浦安市などを毎年巡回開催して好評を博している。今年は熊本でも開催された。
イベントが掲げるコンセプトは、「子供たちがモノ作りの楽しさ、科学や自然現象の不思議さを発見・体験する」だ。ロボット、昆虫、微生物、宇宙、気象、物理運動、化学反応など「誰もが興味を持つけれど、なんだか難しそう」なテーマについて、身近なものを利用しながら、子供でも分かりやすく、かつ楽しく(ココ重要!)触れることができるのだ。
今回の展示や体験内容を一部紹介すると、「レモンやお酢で電池を作る」「スライムを作ろう」「電子顕微鏡でのぞく30,000倍の世界」「世界最先端の超電導技術」「最強金属VS超綱ドリル」「真空を体験しよう」「電気も火も使わない光とは?」などなど、我々大人も思わず興味をそそられてしまうものばかりだ。
東海大学チャレンジセンターの真空実験。マシュマロをデシケーターに並べて |
減圧を開始! デシケーターの中が真空に! |
すると、マシュマロがみるみる膨らんで、元の倍以上の大きさに! |
しかし、その後しぼみはじめ、最後はシワシワに。減圧により、空気を含む層が破けてしまうためだとか。触感はグミのよう |
究極対決!最強金属VS超綱ドリル。勝つのは果たして!? 日本タングステン |
体積が同じ物質を計量して、タングステンがどれほど重いかを実感する展示。日本タングステン |
水中の片栗粉を握るとお団子ができるのに、指を開くとサーッと消えてしまう不思議な性質「ダイタランシー」を体験! 日本タングステン |
レインボースコープを作ろう! 福岡市立少年科学文化会館 |
魚の透明標本。なんと、タンパク質だけが透明になっているのだ! 福岡大濠&西南学院生物部 |
立ち上がるボールチェーンの研究。福岡大濠&西南学院物理部 |
九州大学超伝導システム科学研究センターのリニアモーターカーの原理展示。白い発泡スチロールは、レールから浮遊して移動している |
同じく超伝導の技術展示。ドーナツ状の円盤は強力な電気磁石となっていて、完全に浮遊している |
音声認識機能を搭載したAIBOに話しかける少年。福岡工業大学 |
中国などの大気汚染と世界的な異常気象には因果関係があることを実験とともに解説。九州大学基幹教育院 |
スライム作りは各会場で鉄板の人気コンテンツ。東海大付属第五高等学校 |
センターステージで大人顔負けの堂々とした実験発表を行ってくれた、東筑紫学園高等学校照曜館中学校理科学部のみなさん |
火の付いた線香を試し泡に入れてみると…パッと明るくなった! これは酸素が発生した証拠 |
M触媒の実験。ヨウ化カリウムに過酸化水素数を注ぐ。すると、酸素と水できる…はず。緑の泡は、発生する気体を目立たせるための食器洗剤 |