「住みたい街ランキング」でいつも上位に名を連ねる街、東京都の吉祥寺。男女を問わず、働き盛りの20代から40代、50代~60代のシニア層にも熱い注目を集めている。その吉祥寺で10月29日から31日の3日間、「吉祥寺ハロウィンフェスタ2014」が開催された。

「吉祥寺ハロウィンフェスタ2014」パレードよりひとコマ

吉祥寺駅前の平和通りを練り歩くキッズパレード

ハロウィンといえば、もともと秋の収穫を祝い、悪霊を祓う宗教的な意味合いの行事が起源といわれている。現在のスタイルのように、子供たちが思い思いの仮装をして「トリック・オア・トリート(お菓子をくれないといたずらするぞ!)」の合い言葉でお菓子をもらうようになったのは、アメリカで民間行事として定着してから。日本でもハロウィンの風習が定着しつつあるが、どちらかといえば仮装をして、非日常的時間を多くの人々と楽しむスタイルが多いように見て取れる。

そんなハロウィンを地域活性化の一助とする活動が、今回取材した「吉祥寺ハロウィンフェスタ」だ。吉祥寺ハロウィンフェスタは3年前の2012年に始まり、吉祥寺活性化協議会と協力しながら、地域に根付いたイベントとして規模を年々拡大している。

しかも驚くことなかれ。このイベント、主催者として中心で活動しているのは、子を持つ母親、つまりママさんたちなのだ。吉祥寺を中心に各種イベントやワークショップを開催している非営利団体プレシャスネットが中心となり、吉祥寺の商店会や地元住民とも協働。地域活性化や、ママさんたちの活躍の場を創出する試みのひとつが、吉祥寺ハロウィンフェスタというわけだ。

パレードには、(公財)武蔵野健康づくり事業団イメージキャラクター「ムサシDANくん」や武蔵野市商店会連合会の公式キャラクター「ムーちゃん」なども応援に駆けつけた

思い思いの仮装でパレードに参加する皆さん。たくさんのちびっ子が参加し、笑顔あふれるパレードを見せてくれた