やはり便利なTouch ID
今回のアップデートでの大きな目玉は、やはりTouch IDの追加だろう。Touch ID自体はiPhone 5sから付いているものなのであまり目新しさはないが、スリープ解除時にパスコードの入力を省略できるのは、それだけで便利だ。
ただ、iPadを持つ時に縦位置ではホームボタンに指がかかるような持ち方はあまりしないので、Touch IDを自然に使えるようにするには、自然と横持ちになることが多くなった。
米国ではApple Payのオンライン決済にも対応しているTouch IDだが、日本では今の所ロック解除か、iTunes StoreやApp Storeでの決済時にしか利用できない。iPadはiPhoneよりも家族で共有することが多いデバイスなので、どうせならiPad用のiOSもAndroidのようにマルチユーザー化して、Touch IDによってロック解除と同時に、対応するユーザーでログインできるようになれば、より便利だろう。アップルがiOSをマルチユーザー化するのが早いか、すでにマルチユーザーOSであるOS Xを搭載したMacにTouch IDを搭載するのが早いか、大いに注目したい。
その他の新機能では、無線LANがIEEE802.11acに対応しているが、あいにく筆者の自宅はまだ802.11n止まり。筆者の手持ちデバイスの中ではiPhone 6 Plusも11acに対応しているので、そろそろ11ac対応のルーターへの変更も検討している。