全19組の演奏が終了し、審査を待つ間、ステージ上ではCMCの講師によるデモンストレーション演奏が行われた。音色の入れ替えやスプリット機能、リズムパターンの組み替えなど、電子キーボードの持つ機能をふんだんに使い、キーボードの奥深さを知らしめてくれた。
キーボードとの出会いが仲間との絆を結ぶ
約1時間にわたる厳正な審査を経て、いよいよ受賞者が決定した。受賞結果は以下のとおり。
奏者(敬称略) | 演目 | |
CMC大賞 | NHK文化センター八王子教室・ハッピーフューチャーズ | 未来へ~未来予想図II |
準CMC大賞 | サンケイリビングカルチャー倶楽部枚方教室・ミルキーウェイ | 君の瞳に恋してる |
CMC特別賞 | 齊藤晋之介(神楽坂OKスタジオ) | JUMP |
CMCベストプレーヤー賞 | 佐藤達男(トップウェルネスさいたま) | あの鐘を鳴らすのはあなた |
CMCベストパフォーマンス賞 | ミュージック703キーボード教室 | Life goes on! |
CMC新人賞 | 山下キーボードレッスン・コピーヌ | 別れの朝 |
審査委員長からは、「ステージで演奏するというのは部屋で演奏するのとは違ってとても難しいが、演奏をやりきったときの達成感はすばらしい。今回、観に来られた方で興味を持たれた方は、尻込みすることなくキーボードに触ってみてほしい」とのコメントがあった |
CMC大賞を受賞したハッピーフューチャーズの皆さんは、ちょうどお孫さんの誕生と重なった方もおられて、二重の喜びとなった。キーボードの魅力を伺ったところ、皆さん声をそろえて「アンサンブルが楽しい」とのお答え。グループ結成以来、8年間不動のメンバーで続けてきたこともあって、息の合った仲間との出会いが今回の受賞を支えたようだ。
これからキーボードを始めてみたいという人へのメッセージとして、「以前ギターに挑戦して難しくてやめてしまったことがあるが、キーボードは鍵盤未経験の自分でも音楽の形になるのが魅力」(吉田光雄さん)、「とにかく怖がらずに触って、始めてみてほしい」(志村仁美さん)とのコメントをいただいた。
ハッピーフューチャーズを指導する渡邊直美先生は、昨年に続けて教え子さんの大賞受賞。「熱心にレッスンに通ってくれる皆さんが、今日は楽しかった!来てよかった!と思ってくださるように心がけています。」と指導の秘訣を語ってくれた。
キーボードは1台で多彩な音色を鳴らすことができ、初心者でも確実に美しい音が出せる楽器だ。自動伴奏機能を使えば、片手だけ、指一本だけでも本格的な伴奏付きの演奏が楽しめる。ヘッドフォンをつければ周囲に気を使うことなく演奏に没頭できるなど、これから音楽に親しんでみたいという人にもぴったりだ。
さらにキーボード教室へ通えば、仲間とともに演奏し、上達する楽しみも味わえる。少しでも興味を持たれた方は、お近くの「カシオキーボード教室」を気軽に尋ねてみてはいかがだろうか。また、毎年開催されるCMCフェスティバルにもぜひ足を運び、キーボードを楽しんでいる方々の笑顔に触れてみていただきたい。