ライバルも注視

このほか、Apple Payの動向を競合サービス事業者らは注視しているというレポートもある。Wall Street Journalは簡易な決済システム提供を目指す「Coin」と「Plastc」という2つのスタートアップ企業が、2015年の正式サービスインを前にApple Payの存在に脅かされる可能性を指摘している。もっとも、この手のサービスで重要なのはなにより「継続性」であり、当初の熱狂から醒めたユーザーがどの程度Apple Payを継続的に使い続けていくかという部分が重要だ。その意味で、対応端末がiPhone 6/6 Plusのみで、さらにそのうちの一部ユーザーのみが利用するサービスが、インフラとしてどこまで成長していくのか、2015年以降の動向を見定めなければならない。日本でおサイフケータイが拡大のブレイクスルーをなかなか見出せない一方で、Apple Payはアナリストらのいう「Appleの事業の中核」になるような成長を見せるのか、NFC先進国として動向を見守っていきたいところだ。