iOS 8.1のもうひとつの目玉機能
iOS 8.1におけるもうひとつの目玉機能と言えるのが、Mac用の最新OS「OS X Yosemite」との連携機能「Continuity」(継続)だ。これまでもiCloudを通じた連携機能はあったが、それらよりもさらにもう一歩踏み込んだものになっている。
iOS 8.1では、iPhoneにかかってきた電話やSMS/MMSをMacやiPadから受けたり、逆にMacやiPadからiPhoneを通じて電話をかけられるようになった。今年6月に開催されたWWDCではiOS 8の目玉機能のひとつとして紹介されており、本来はiOS 8の登場時に搭載されているべきだったとも言える。
「設定」→「メッセージ」で「メッセージ転送」を指定する。同じiCloudアカウントを使っている、YosemiteをインストールしたMacが対象になる |
選択するとMacの「メッセージ」アプリに6桁のコードが表示され、そのコードをiPhone側で入力することでリンクが完成する |
MacやiPadから通話できるようにするには、「設定」→「FaceTime」→「iPhoneでの通話」にチェックをつけよう |
通話にはFaceTimeを使う。送信先に電話番号を入力して「iPhoneから通話」(または電話番号)を選べばいい。マイクが内蔵されていないMac miniとMac Proは、別途ヘッドセットを用意しよう |
SMSやMMSはともかく、通話をMacから行うのは、ハンズフリー通話が一般的ではない日本の職場や公共の場では少々使いづらそうだ。Bluetoothヘッドセットを付けるか、一人暮らしの部屋、あるいは自室でのみ使うぶんには便利だろう。ただし、筆者が何台かMacで試したところ、何度やってもSMS/MMSのコードが表示されない場合もあり、まだ少々不安定なところもあるようだ。
テザリングの手間を省く「インスタントホットスポット」や、書きかけのメールを引き継げる「Handoff」もContinuityのひとつだ。特にテザリングを多用しているモバイルユーザーは、インスタントホットスポットの手軽さは大いに歓迎するところだろう。
Handoffも便利だが、これは機器の情報をBluetooth 4.0を使ってやりとりしているため、Bluetooth 4.0に非対応のMacではYosemiteをインストールしてあっても利用できない。具体的には、2012年以降(Mac Proのみ2013年)に発表・発売されたMacのみの対応だ。
逆にiPhone側で書きかけていると、MacのDockの左端にアイコンが現れ、これをクリックして途中からメールを書き続けられる |