iMac Retina 5KディスプレイモデルとMac mini
薄型化され新しいA8Xプロセッサを搭載したiPad Air 2に加えて、今回の発表で注目を集めたのが5Kディスプレイを搭載したiMacのリリースだ。これまでMacシリーズでは、MacBook ProシリーズにのみRetinaディスプレイが搭載されてきたが、一体型デスクトップマシンに5Kディスプレイが搭載されるのは世界でも初めてと言える。
5,120 x 2,880ピクセルの27インチディスプレイを搭載し、これまでの4倍の解像度、およそ1470万ピクセルの解像度を誇る。このディスプレイを既存のiMacの筐体に収めるため、ディスプレイパネルは厚さ1.4mmに薄型化した酸化物TFTパネルを採用。これに、40Gbpsの帯域幅を持つ、TCONと呼ばれる独自開発のタイミングコントローラーを組み合わせた。
また30%省電力化したLEDや、iPadに採用されている信号の混信防止の有機パッシベーション、iPhone 6のディスプレイでも採用された液晶の画素の向きを紫外線で整える光配向など、ディスプレイに対するモバイルデバイスの経験もつぎ込まれている点が面白い。
4Kではなく5Kディスプレイにしたのは、4K映像をフル解像度で表示しながら編集作業を行えるようにするためだと考えられる。価格は標準構成で258,800円で、3.5GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサとAMD Radeon R9 M290Xグラフィックプロセッサ、8GBメモリ、1TBのFusion Driveを備える。
またディスプレイやキーボードなどが付属しないMac miniもYosemiteに合わせてアップデートされた。 1.4GHzデュアルコアIntel Core i5の構成で52,800円からと、特にiPhoneやiPad向けの開発のためにMacを利用したいユーザーにとって魅力的な選択となるだろう。