iOS 8.1でiCloud Photo Libraryをサポート
次に紹介されたのがiOS 8.1とOS X Yosemiteについてだ。Yosemiteについては本日から、iOS 8.1はApple Payがスタートする10月20日にアップデート可能となる。
iOS 8.1では顧客からのフィードバックを改善することに加えて、これまでベータ版として一部のユーザーのみ利用可能となっていたiCloud Photo Libraryをすべての顧客に開放することと、前述の決済サービスApple Payへの対応が大きな柱となる。
iCloud Photo Libraryは、iPhoneやiPadで撮影した写真やビデオのフル解像度版をiCloudにアップロードし、端末には最適化(サイズ縮小化)された写真やビデオを保持する仕組み。容量の小さなiPhoneやiPadでもよりたくさんの写真を楽しむことができるようになる。フル解像度の写真やビデオは、Macの新しい写真アプリやWindows PCからアクセスできる。
YosemiteでiOSデバイスとの連携が強化
OS X Yosemiteは、既に6月に開催されたWWDC14でそのデザインや機能が紹介されていたものだ。iOSのようなシンプルでクリア、カラフルなデザインに加えて、こちらもiOSのようにカスタマイズ可能な通知センターと「今日」機能をサポートする。
とくに標準ウェブブラウザSafariについて触れており、新しいタブビューや外部のネットサービスとの連携機能、JavaScript処理の高い性能、そして低バッテリー消費の優位性をアピールした。
OS X Yosemiteは、MacとiPhone・iPadを密に連携させて利用する姿をデモでも披露していた。
iOS 8とOS X YosemiteでiPhone・iPadとMacを連携させるようになった。デモでは、KeynoteをiPhone、iPad、Macでシームレスに編集したり、Macを使ってiPhoneの電話回線から通話をしたりする様子が披露された |
Keynoteを使ってiPhoneでスライドを編集しているところを、iPadで引継ぐ。届いたメッセージをMacで開き、編集が反映された状態のMac上のKeynoteに画像を貼り込む。MacからApple TVにAirPlayでスライドショーを行い、これをApple Watchでコントロールする。MacからiPhoneの電話回線を使って電話をかけるというデモも披露した。
OS X Yosemiteそのものも、新しいデザインでMacを利用できる新鮮さはあるが、iPhoneやiPadとの連携に魅力がある。これまでのiCloudを活用したデータのみの連携から、今現在行っている「作業」の連携が行える点が、これまでとの大きな違いと言えるだろう。