最後に、今後の展開について伺った。
中山氏「将来的に、ハイスピード技術を搭載していきたいですね。現在のモデルで空間的な自由度は実現したので、時間的な自由度を手に入れることで、カシオのデジタルカメラの理想にまた一歩近付けると思います。」
また、カメラユニット、ヒンジユニット、液晶モニターという3つのパートに分かれることから、これらを組み替えて使うシステムとしての充実も期待できそうだ。
中山氏「色々とアイディアを練っています。といっても、交換式のレンズユニットが色々出るとか、そういった単純な話ではありません。たとえば、このヒンジユニット。構造はシンプルですが、色々な可能性を秘めているんですよ。実は、現在、多くのメーカーさんから企画提案のアプローチをいただいています。
もちろん、市場動向を見ながらの判断となりますが、システム化については、サードベンダーも含めて展開できると面白いでしょうね。本当は、各ユニットをバラ売りするくらいまで行ければ良いんですが…。まぁ、あんまり話していると、どんどんネタがバレちゃいそうなので、このへんで(笑)。」
インタビュー中、中山氏はFR10を「モテカメラ」とも語った。人に見せたとき、間違いなくFR10と、そこで撮った写真が話題の中心になるというのだ。そんな意味でも、FR10は人と人を引き付ける優れたコミュニケーションツールとなる力を持っていると感じる。事実、我々もFR10の世界観がどう拡がっていくのか、もうこんなに気になっているではないか。