そのほか独自機能をチェック
最後に、それぞれの機種にしか搭載されていない機能をチェックしよう。
「Z3」ならではの機能と言えば、プレイステーション4との連携機能「PS4リモートプレイ機能」だ(Xperia Z3 Compact、Xperia Z3 Tablet Compactでも利用可能)。PS4のゲームを「Z3」上で楽しめるというもの。PS4専用コントローラー「DUALSHOCK 4」とのBluetoothによる連携も可能で、スマホ上で本格的にゲームを楽しめる。システムとしては、「PS Vita」によるPS4のリモートプレイと同一で、インターネットを経由して行う。そのため、PS4にZ3などの機器を認証させる必要がある。
そのほか、ソニーモバイルコミュニケーションズより発売される腕時計型デバイス「SmartWatch 3 SWR50」との連携も可能。「Z3」と離れていても、それらのデバイスを通じて音楽の再生やジョギング等のアクティビティの時間・場所の計測等を確認することができる。
「ZETA」ならではの機能はなんといっても「エモパー」だ。人工知能「ココロエンジン」を採用し、出勤前に「傘を忘れないで下さいね」、電池が減ると「お腹がすきました」、帰宅時に「いつもよりたくさん歩きましたね」など、感情があるかのように音声で情報をユーザーに話しかける。様々な状況に合わせて、気の利いた言葉でユーザーに天気や施設情報などを与えたり、親しみや癒しを提供したりする機能となっている。
また、前機種「AQUOS ZETA SH-04F」にも搭載されていた「グリップマジック」も強化されている。持つだけで画面をオンにするだけでなく前述のエモパーと連動して、端末を持ったときに情報をロック画面に表示したりできる。
スマホとしてのスペックで言えば、全てではないにしても「Z3」の方が上だった。また、バッテリ容量の面で「Z3」の方が大きく差をつけられていることもわかった。
ただ、どちらの機種もオリジナルの機能を搭載しており、機種として一概にどちらが上かとは言いづらい。最新のスペックを追うなら「Z3」、個性的な機能「エモパー」を試してみたかったり、とにかくバッテリが長持ちするスマホが欲しいなら「ZETA」を選んでみてもいいかもしれない。