スマホの購入はキャリアショップで、という消費者はかなり多い。しかし、他の買い物をするついでに立ち寄れる家電量販店も、品揃えのよさではひけをとらない。いろいろなキャリアの端末を横並びでチェックできるので、MNPを含めて検討するときにも好都合だ。今回は、そんな家電量販店でスマホの何をチェックすべきか述べてみたい。

家電量販店でスマホの何をチェックするのか、そのポイントとは

まずはデモ機の存在を確認

スマートフォンを家電量販店で選ぶメリットのひとつが、品揃えのよさだ。あらかじめニュースサイトなどでめぼしい機種を絞り込んでいたとしても、それはカタログスペックや写真レベルでの話。大型量販店であれば、現行機種のモックアップがかなりの割合で置かれているので、実物の質感や大きさ、塗装などの色あいを自分の目で確認できる。

念のため書き添えておくと、モックには「コールドモック」と「ホットモック」の2種類が存在する。前者は筐体の大きさや色をチェックするには役立つが、中身のない模型であり液晶の精細さや斜め方向から見たときの印象はわからない。後者には量産試作機が含まれるため実機そのものとは言い切れないが、実際に電源を入れ機能を試すことができるデモ機であり、"ほぼ実機"といえる。

デモ機の存在を確認できたら、まずは液晶の見映えをチェックしたい。もしデモ機が手を触れられない状態であっても、他の客がイジり回している最中であっても、液晶の明るさや精細感はひとまずわかる。黄色が強く感じられるかどうかも、手に持つまでもなく確認できるので、混雑している場合の最初のチェックポイントとしたい。Android端末に物理ボタン搭載が当たり前だった時期は、最初にボタンの位置や感触をチェックしたものだが、物理ボタンは防塵防滴仕様に不利ということもあり、チェックの優先順位は下げている。

短時間でも手にすることができれば、ホールド感は必ずチェックしたい。ボディの材質はもちろんのこと、縦方向の長さと重量のバランスは実際に触れてみなければわからない。裏面にラウンドフォルムを採用した端末の場合は、すべりそうかどうかもチェックしておいたほうがいいだろう。