21世紀を生きる力を育む学びとは
最終のセッションでは、今回の「21世紀型教育のモデル授業」に参加した児童の親を対象に、「21世紀を生きる力を育む学びとは」というテーマでタウンミーティングが開催された。
インテルの緒方功治氏を進行役に、米国国立科学財団(NSF)東京事務所のケリーナ・クレッグ-ヘンダーソン所長をはじめ、文部科学省の降籏友宏氏、総務省の元山和久氏、日本HPの久嶋俊一氏が登壇。
官民それぞれの立場で、ICT利活用に関する政策の紹介や、企業が教育分野へどのようにして取り組んでいくのかを語った。
米国では、STEM(Science・Technology・Engineering・Mathematic)に関連した職種が他の分野の2倍ものキャリアを生み出していることを語り、教育において科学の重要性を述べた |
文部科学省 生涯学習政策局 情報教育課 課長補佐の降籏友宏氏 |
平成26~28年度には、先導的教育システムの実証事業を、文部科学省と総務省で進める。ICTを活用し、学校と家庭をシームレスにつなぐ教育体制を構築する研究だ |
総務省 情報流通行政局 情報通信利用促進課 振興係長の元山和久氏 |
いつでもどこでも、安全に利活用できる教育ICTシステムを確立していくのが、先導的教育システム実証事業。文部科学省は授業のカリキュラムなどのソフト面、総務省はデバイスやインフラといったハード面で関わっていく |
教育の現場にIT機器を導入し、質の高い学びを。
ICTを駆使して社会を生き抜くための力を養う教育を。
その掛け声や目指すゴールは非常にすばらしい。しかし同時に、ITの持つ光と影についても理解しておく必要があるだろう。技術やスキルの習得とともに、リテラシーやモラルを育んでいくことが重要だ。そのためには、今日すばらしい笑顔を見せてくれた子どもたちを導く、教員の育成も急務となるだろう。