アプリ間連携でサードパーティー製キーボードが利用可能に

QuickTypeもいいが、日本のユーザとしてはサードパーティー製キーボードが利用可能になったことのほうが興味深い。iOS 8の新機構であるアプリ間連携(App Extensions)により実現された機能であり、iOS 8のリリースまでは対応アプリが公開されなかったため、導入手順や設定方法は不明だった。今回iOS 8のリリースにタイミングをあわせて「mazec」や「Simeji」がリリース、ついにその疑問が解明された。以下、「mazec」を例に説明してみよう。

まず、サードパーティー製キーボードはアプリの形で配布/販売される。ダウンロード後にはアイコンがホーム画面に追加され、一般的なアプリと変わらずに起動できるが、少なくとも「mazec」の場合は単独では機能を提供しない。アプリ起動後に現れるのは単語登録やチュートリアルの類いだ。

他のアプリで利用するには、『設定』に新しいキーボードとして登録する必要がある。IMEとしての機能を提供するアプリをインストールすると、iOSにはソフトウェアキーボードと同じ扱いを受けるのだ。登録後には他のソフトウェアキーボード同様、地球儀ボタンをタップして切り替えることになる。

サードパーティー製キーボードは一般的なアプリの形で配布されるが、他のアプリから機能を呼び出される形で動作する

サードパーティー製キーボードをインストールすると、「他社製キーボード」として「設定」のキーボード画面から追加できるようになる

キーボードとして利用するためには「フルアクセスを許可」をオンにする必要がある。個人情報が転送される旨の警告文が現れるが、mazecの場合個人情報は収集しないとのこと

キーボードとしての登録が完了すれば、文字入力可能なすべてのアプリからソフトウェアキーボードとして呼び出すことができる