過去最大規模のアップデートとされるiOS 8。どんな機能がついかされたのかをここでチェックしていこう。前編に続き中編としてお届けする。
次の単語を高い精度で予測するQuickType
iOS 8では、利用者が入力してきた文章の傾向などをもとに次にくる単語を提示する「予測入力(QuickType)」がサポートされた。「設定」から「一般」→「キーボード」の順に画面を開き、「予測」スイッチをオンにするだけで動作を開始するが、残念ながら現時点では日本語をサポートしない。サポートされる言語はiOS 8リリース時点で英語とフランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、タイ語の7種の言語に限定されている。
この機能、確かに"次にくる単語"をかなりの精度で予測してくれる。「I」と入力すれば「I'm」や「It」など3語が候補に表示され、スペースを入力するとそれらが「love」や「don't」に変わる。入力するつど候補は文法的/意味的に適切なものへと洗い替えられるため、うまくいけばキータッチの回数は大幅に減る。実際、「I don't know what you think」という一文は、「I」とスペースの2文字を入力しただけで、あとは現れた候補のなかから単語を選ぶと完了してしまった。