iPhone/iPadで起動する機会が断トツに多いアプリといえば、やはり「メール」や「Safari」といった標準装備品だろう。サードパーティー製品でも「Facebook」や「Twitter」、「LINE」といったコミュニケーションツールは別格で、標準装備品より起動回数が多いという人も少なくないはず。
では、それ以外のアプリというと……個々人の用途や嗜好次第だ。かくいう筆者も、1日10回以上起動するアプリとなると、日々の生活や趣味が色濃く反映されるものとなってしまった。参考になるかどうかはわからないが、いずれのアプリも完成度/コンセプトとも優れていることは確かなので、機会があれば試してほしい。
Argus
FacebookやTwitterといったコミュニケーションツールを除き、もっとも起動回数が多いアプリは「Argus」だ。実際は「起動」ではなく、iPhone 5sに内蔵のM7コプロセッサにより収集された歩数情報が表示されたバッジを(意識して)見る機会が多いという意味だが、アプリを起動しなくても大方の目的は達成しているのだから変わりはないはず。プッシュ通知/ローカル通知が機能の柱というアプリがあってもいいだろう。
そう、述べたとおり「Argus」の特徴はM7を活用した情報収集力にある。これまでの常識でいえば、歩数など運動量に関する情報を取得するにはアプリの起動が大前提だが、M7は1週間ぶんのモーションデータを蓄積する。「Argus」に限った話ではないが、M7からデータを取得する機能を装備したアプリを導入すれば、初めて起動したとき数日前の運動情報が表示されて驚くことだろう。
この「Argus」、最近ではiPhone 5sの「Strength」という名のTVCM(45秒あたりからスタートする)に使われている。身長や体重などのデータを登録しておけば、消費カロリーも自動計算してくれる。これだけでもライフロガーとして使えるが、睡眠時間(ただし就寝前にアプリの操作が必要)や食べた内容(ただしカメラで撮影が必要)も記録できるので、歩数計では満足しない層にもアピールするはずだ。