仕掛け人を突撃してみた

最後に、今回のイベントを取りまとめているONKYOの黒澤ディレクターと、ハイレゾブームの仕掛け人でもあるアイウィルの佐藤プロデューサーにお話を伺いました。

そもそもなぜアニメファンが集まるランティス祭りにブースを出展したのでしょうか。

「昨年からハイレゾ音源の配信を行っているのですが、アニソンが予想以上に好調なのです。クラシックはロングテールで売れますが、アニソンは初動が非常に大きいのが特徴です。おそらくアニメファンとオーディオファンは親和性が高いのでしょう」(佐藤プロデューサー)

「アニメファンの方にもっといい音でアニソンを聴いてほしいという思いから出展しました。言葉で説明しても伝わらないから、とにかく"体感"してほしいと思って。このように8社ものオーディオメーカーが一つになってブースを出すことは初めてです。展示してある製品も、来てくれた人が"この値段だったらいいかな"と思えるくらいの手軽な価格帯のものを用意してもらいました」(黒澤ディレクター)

スタッフの方はみんなおそろいのTシャツ

手応えはいかがでしょうか。

「おかげさまでいい音で聴きたいというニーズは増えていると感じています。今後は環境が整ってくれば、もはやハイレゾが当たり前という時代がくるだろうと思います」(佐藤プロデューサー)

「ハイレゾというとクラシックなどのイメージがあるかもしれませんが、ぜひアニソンもハイレゾで楽しんでほしいですね」(黒澤ディレクター)

普段は特に音質が悪いとも思わずにスマートフォンで音楽を聴いていた僕ですが、この日「いい音ユニオン」のブースでハイレゾを聴いたときの衝撃はかなりのものでした。スマートフォンでも手軽かつコンパクトにハイレゾを楽しめるようになった今こそ、「もっといい音」を追求していきたいですね。