Apple Watchの時計を超える可能性
Apple Watchの出現で、ウェアラブルデバイスが、「時計」として肩を並べる存在になった。その上で、ハードウェアやソフトウェア、iPhoneとの連携といった、Appleらしい付加価値が2つ、加わってくる。1つはソフトウェアによる進化であり、AppleがiPhone以降培ってきた勝利のパターン。そしてもう1つは、新しい感覚器の活用だ。
健康計測はすでにウェアラブルデバイスを使う大きな動機として注目されている。確かに、極限までシンプルな「UP by Jawbone」と比較すると、Apple Watchはスポーツ中に装着するにはやや重たいと感じるかもしれない。ただし、軽量化された「スポーツ」モデルとシリコンのバンドの組み合わせで、より軽さを追求することは可能だ。また、バンド交換もワンタッチであるため、仕事の際にはメタルのバンド、それ以外はシリコン、という選択をしても良さそうだ。
Apple WatchがiPhoneと連携することは発表の通りだ。通話やメッセージなどへの応答の他、カレンダーの招待やFacebookの友達登録など、アプリがApple Watchに対応する事で、情報を見たり、簡単な返信を実現することができるようになる。ちょうど、「iOS 8」で新たに対応する通知に対する返信を、時計の中で行えるようになる。