「デジタルがドライブするアナログウオッチ」、技術の見どころ

カシオ計算機 モジュール開発部 小島直氏

また、この2製品は、かねて増田氏が提唱してきたカシオウオッチのあるべきスタイル、「デジタルがドライブするアナログウオッチ」のひとつの完成型でもあるという。製品開発を担当した同社モジュール開発部 小島直氏は語る。

「OCEANUSのOCW-G1000は、ハイブリッドGPS電波ソーラーのアンテナと5つのモーターをチタン製フルメタルケースにレイアウトするという難題(金属は電波を遮ってしまう)を、高度な集積技術で解決しました。

ケースサイズのベゼル径を約43mmに抑え、日本人の腕にもスマートにフィットするコンパクトサイズに。デザイン面でも随所にこだわり、特に、ブランドを象徴するオシアナスブルーを使うことで、一歩先を行くエレガンススタイルを身につけています。OCW-G1000は、グローバルビジネスマンの必須アイテムになると確信しています」(小島氏)

世代を重ねるごとに最新技術で進化してきたOCEANUSシリーズ

新モデルのOCW-G1000は最短3秒でGPS衛星を捕捉し、トータル最短7秒で時刻を修正する

メインダイヤルとインダイヤルで、同時に2タイムゾーンの時刻を表示するデュアルワールドタイムも搭載

ソーラーセルは新開発の波紋型。デイトの窓位置から、ソーラーセルとGPSアンテナがどの位置に配置されているかがわかる

GPSアンテナと標準電波アンテナの干渉を避けつつ、中心にマイクロモーター群をレイアウトしている

ベゼル系は約43mm。ビジネススーツにも違和感なくフィットする

イメージカラーの美しいオシアナス・ブルーを金属パーツへのスパッタリングで表現

生粋のメインドインジャパンであるカシオのYAMAGATAブランド。OCW-G1000もまた、カシオ山形工場で生産される

EDIFICE EQB-500についても、従来のBluetooth対応G-SHOCKやPHYS(フィズ)とは別の角度からアプローチ。スマートフォンとアプリを、より直観的で容易なワールドタイム設定、および時計機能の操作に利用する。

「アプリには約300の都市の時刻情報が収録されています。お客様は、世界地図あるいはリストから都市名を選ぶだけで、瞬時にその都市の現在時刻とサマータイム情報をEQB-500に反映させることができます」(小島氏)

EQB-500はプレゼン資料に日本語が使われていないことからも、海外展開を視野に入れていることが見て取れる

アプリに300都市を収録。表示した都市の(サマータイムを含む)時刻情報を、瞬時にEQB-500へ反映できる