インターフェースとデザインに感心する一方で、「Apple Watchでできること」については、正直言っていまいちピンとこなかった。時計、地図の拡大縮小、Siri、写真、音楽、ビデオの閲覧、カレンダー、エクササイズの記録と管理、この日発表されたばかりのApple Payにも対応している。なるほど、それはすばらしい。だけど、それぜんぶiPhoneでできるよね? しかもこのApple Watch、iPhoneが必須なのだ。つまりiPhoneの代用にもならない。うーん。
発表会のステージではメッセージのやりとりや、心拍数の共有、絵文字の送信などのデモが行われていたが、これも何がどう便利で楽しいのかよくわからなかった。心拍数の共有は合コンとかで使えるかな。
そう考えると、iPhoneがそうだったように、Apple Watchの価値は拡張性にあるのかもしれない。今後Apple Watchの機能を生かした思いもよらぬネイティブアプリが登場してくれば、新たな価値が生まれる可能性は十分ありそうだ。
発売まで約4カ月。ウェアラブルデバイスの大本命、Apple Watchがどう受け入れられるのかは、未だ未知数である。