Appleは9日(米国時間)、iPhone6、iPhone6 Plus、そしてApple Watchを発表した。日本でも公式サイトでスペシャルイベントの模様が配信され、筆者も2時間付きっきりで見守った。本稿では発表内容に関する所感を述べていく。
Appleの公式配信は日本時間午前2時からスタートした。今回は配信用のサーバが不安定だったようで、特に最初の方の配信品質はひどいものだった。Twitterや同時翻訳配信でも戸惑いの声が見られており、筆者もiPadとMacの2台態勢で何とかやりくりしていた。
ともあれ、今回の発表は最初から最後まで、iPhoneとApple Watchの話題に終始していた。冒頭から1時間はiPhone6とiPhone6 Plus、そしてその後、長い長い「One more thing」としてApple Watchが発表された。そういえば「One more thing」を見たのはけっこう久しぶりだ。
まずはiPhone6とiPhone6 Plusについて。
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久しぶりの「One more thing」 |
iPhone 6、iPhone6 Plus
一言で感想を述べるなら、「まぁこんなものだろうな」という感じ。ここ最近はずっとそうだが、ほとんどリーク通りで出てくるためサプライズがない。どちらかといえばテストの答え合わせをしている感覚だ。
デザイン以外のハード面での進化にさほど驚くようなものはなかったが、それでもいくつか、大きな意味を持つアップデートがあったように思う。
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iPhone 6とiPhone 6 Plus |
まず誰にでもパッと見でわかるもっとも大きな変更点は、端末とディスプレイが大きくなったことだ。ディスプレイの大きさはiPhone 6が4.7インチ、iPhone6 Plusが5.5インチ。従来のモデルが4インチだから、特にiPhone6 Plusは一気に画面の対角線が3.8cmも伸びたことになる。Appleの公式サイトには端末同士の大きさを比較できるページがあるが、そこで並べてみるとその差は歴然だ。
スマートフォンとしてはもはや最小クラスの4インチディスプレイを搭載していたiPhoneの大きさが変わるということには大きな意味がある。というのは、iPhoneのディスプレイが4.7インチになったことで、世の中のスマートフォンの最小ラインが一気に同サイズまで引き上げられたと言えるからだ。もちろん、引き続き4インチの旧モデルを使い続けるユーザーも多いだろうが、それも少しずつ減っていくだろう。
