圧倒的に、デザインに期待
Appleのウェアラブルデバイスに対して最も大きな期待を寄せているのは、デザインだ。これは既存のウェアラブルデバイスの比較ではなく、普段身につけている腕時計との比較の話だ。
腕時計はもちろん時間を知るための実用性が先かもしれない。しかしケータイやスマートフォンを持つようになって、時間を知る+αの機能はこちらでまかなうことができるようになった。その分、アクセサリー的な側面が強まった。
いくつかの時計を持っているが、ジャケットを着るときにはメタルバンドのアナログ時計を、スポーツの時はラバーバンドのデジタル時計をそれぞれ選ぶ、といった具合だ。こうしたラインアップの中に、Appleのウェアラブルデバイスが加わり、最も長い時間選ばれ続けることができるか、という問題である。
既存の手元にあるウェアラブルデバイスでは、筆者は満足できていない。LG G WatchやGoogle Glassを、高級時計の中でもアフォーダブルな製品ラインも揃えているブランドであるタグホイヤーやオメガの時計と比べてしまうと、ウェアラブルデバイスに全く手が伸びなくなってしまった。
スマートウォッチとしてスマートフォンと連携する機能性があるとしても、アクセサリーとして成立しているかどうかは重要なポイントになる。もしも金属を使う場合、iPhone 5sを見ていると、高級時計と比較して十分に精密な仕上がりとなっていることから、このクオリティで行くのならあまり心配していない。
あるいは、サファイヤガラスを使った全く新しいアクセサリ性を見い出すことにも期待したい。