Xperia Z3では、バッテリ容量がわずかに減って3,100mAh(Z2は3,200mAh)となっている。Z3は開発の「絶対譲れない条件」(伊藤氏)として「2日間のバッテリ持ち」があり、ディスプレイの省電力化などの技術を積み上げたことで、3,100mAhでも2日間持つというめどが立ったという。このため、少しでも薄型化するためにバッテリ容量が3,100mAhになったそうだ。
ちなみに、タブレットのZ3 Tablet Compactの厚さは6.4mm、これは「Xperia Z Ultra」が「Xperia Z2 Tablet」と同じ厚さ。バッテリやカメラモジュールはもとより、すべてのコンポーネントを薄型化しつつ、強度を保たなければならない。こうした点で、Z Ultra以来の「ノウハウがたまっている」(田嶋氏)ことも、薄型ボディの開発に貢献した。伊藤氏によれば、タブレットを家に置きっ放しにしているユーザーが多く、270gというサイズは「250mlのコーヒー缶ぐらい」(伊藤氏)で、手軽に持ち歩けることを目指したという。
こうしたZシリーズの薄型化の追求によって、「故障したときに直しにくくなった」(同)という課題もあるという。直しにくくなっただけでなく、物理的に直せないことも増えたそうだ。「(端末の故障に関して)コメントいただいている部分は内部で分析して、真剣に取り組んでいる」と伊藤氏は話し、故障率の低下や故障時の修理に関して改善を続けていく意向を示している。