世界最大級の家電見本市「IFA 2014」の会場で、ソニーモバイルコミニュケーションズは報道関係者向けにラウンドテーブルを開催した。シニアバイスプレジデント デザイン・商品企画部門部門長の田嶋知一氏とUX Creative Design & Planning UX Product & Portfolio Planning Product Planning統括部長の伊藤博史氏に話を聞いた。

田嶋知一氏

伊藤博史氏

デザインの完成度が上がったXperia Z3

今回のソニーモバイルは、「Xperia Z3」「Xperia Z3 Compact」「Xperia Z3 Tablet Compact」の3製品の発表が目玉だ。いずれも、従来通りのオムニバランスデザインによる「1枚の板を作ろう」というのがデザインコンセプトだが、特にスマートフォンの2機種は、従来よりも丸みを帯びた、「優しい」印象のデザインとなった。

左からXperia Z3 Compact、Xperia Z3、Xperia Z3 Tablet Compact

デザインとしては、液晶のガラス面と背面のガラスをわずかにカーブしたフレームがつないでおり、まさに継ぎ目のない1枚の板のようなデザインを実現。このデザインを田嶋氏は「我々がやりたいところにかなり近づいてきた」と表現する。「1枚の板」に液晶のガラスと背面のガラスが重ね合わされ、Xperia Z1、Z2と続くシリーズで、「デザインの完成度は非常に上がった」(田嶋氏)という。

フレームの上下にガラスの板をかぶせる積層型ではなく、「1枚の板」のようなデザインになった

Z1/Z2は、「かなり男の子デザイン」と田嶋氏。「肩に力が入ったデザイン」(同)であり、Z3では「なんの力みもなく、1枚の板のデザインができあがって、もっと幅広いユーザーに自然に受け入れてもらえるのではないか」と話す。