けどまぁ、"HDコンテンツ"を過不足なく表示するには致し方なしというのもわかる。 現状、いわゆる「フルHD」対応の映像コンテンツを画面解像度の足りない端末で表示しようとすると、"そもそも表示できない"あるいは"ダウンサイズされて表示される"ということがおきる。
つまり、「フルHD」と「SD」(Standard Definition)という2つの解像度が用意されていた場合、その表示端末がフルHDに対応していない中途半端な解像度なら、自ずとアナログテレビ相当である「SD」画質でしか表示できなくなる。さらに、その状態から画面解像度にあわせるために"引き伸ばされ"、結果として汚く表示されることもあるわけだ。
また仮に「ドットバイドット」(映像の1ピクセルを画面の1ドットに合わせて表示する表示モード)で表示する場合は画面全体に表示されなくなるので、表示内容は小さくなる。まぁこれは極端な話で、おおよそコンテンツが引き伸ばしされても補正がかかってある程度キレイだし、そもそもダウンサイズされて表示されることもあるので、そこまで神経質にならなくてもよいかもしれない。
といっても、フルHDコンテンツはフルHD解像度に対応した画面で表示させるのがベストであることは違いない。例えカメラで撮影した写真データがフルHD画質であったとしても、画面性能的に対応していないなら、まさに宝の持ち腐れだろう。
ではなんで性能以上の写真が撮れるのかといえば、外部デバイスであるパソコンやテレビでよりキレイな画質でみることができるという部分が大きい。
映像ソースの提供元として、高解像度コンテンツが用意できるという話で、端末的には表示できませんよ。ダウンサイズしていますよってことになる。
なので、次のiPhoneは「フルHD」対応ではないのか!? という話がでてくるのだ。
もっといえば、動画配信サービスなんかではフルHD画質で提供するものもあり、そういったサービスを余すことなく楽しむためにも「フルHD」というのは見逃せないポイントなのだ。