セキュリティベンダーの作ったWebブラウザ

Comodo IceDragonと聞いて、どこかで? と感じた読者もおられるだろう。実は「世界のブラウザから」では以前、Comodo Dragonを取り上げたことがある。Comodo IceDragonは、セキュリティベンダーであるComodo社がリリースしているFirefox互換ブラウザである(それに対し、Comodo DragonはChromiumをベースにしたGoogle Chrome互換ブラウザである)。

Firefoxはオープンソースであることは、誰しもがご存じであろう。Comodo IceDragonにだけでなく、64bitブラウザのCyberfoxなどのように、公開されたソースコードからオリジナルなブラウザとして、公開されているブラウザが存在する。以下では、インストールから、オリジナルの機能などを紹介したい。

ダウンロード&セットアップ

ダウンロードは、Comodo社の公式ページから行う。

[Free Download]をクリックすると、ダウンロードが開始される。ダウンロードしたicedragonsetup.exeをダブルクリックして、セットアップを開始する。

図2 Comodo IceDragonのセットアップ

[I Agree]で次へ進もう。インストールフォルダの設定となる(図3)。

図3 インストールフォルダの設定

デフォルトで問題ない。1点覚えておきたいのは、USBメモリなどで利用するポータブル版の設定はここで行うことだ。このチェックを入れると、設定などをレジストリを使わずに、インストールしたフォルダに保存するようになる。次いで、インポートの設定である(図4)。

図4 インポートの設定

デフォルトブラウザから、履歴、お気に入り、クッキー、パスワードをインポートする場合、チェック入れる。あとはデフォルトブラウザにするかどうかの設定である。次は、Comodo SecureDNSの設定である(図5)。Comodo社の提供するセキュリティサービスの1つである。

図5 SecureDNSの設定

危険なWebサイトを閲覧しようとした際に、自動的にブロックする機能である。設定は、3種類用意されている。一番上では、SecureDNSを他のアプリケーションからも実行可能にする。真ん中(これがデフォルトである)は、Comodo IceDragonのみで利用する。そして、下はSecureDNSを使わないである。基本、デフォルトで問題ないだろう。その後、インストールが開始される。

図6 Comodo IceDragonのインストール

最後に、アクティベーションがあるが行わなくても、実行に問題はない。メールアドレスを登録すると、Comodo社からの新製品などの案内が届くようになる。セットアップの完了は、図7となる。

図7 セットアップの完了