スプリントも業績が反転
米国で展開するスプリントでは、営業黒字を継続。4~6月期の連結営業利益は5.19億ドルに達した。「コンスタントに利益が出るようになってきた」と孫社長。ネットワークに関しても改善を進めている最中で、音声接続率は99.5%、LTE接続率は99.6%にまで改善した。このほかパケット接続率、データ接続率(4G圏内)についても大幅に改善してきている。ただ顧客の獲得が進んでおらず、純減の状態。「スプリントひとり負け」とも報道されているという。
これは想定内のことだったようだ。孫社長は「もともと、ネットワークの改善は2014年度の半ばまでかかると見込んでいた。ネットワークが改善するまで、営業のエンジンを吹かさなかった。これから本格的に営業攻勢をかける」と解説した。新体勢をつくるため、CEOにはMarcelo Claure氏を迎えた。Marcelo氏は、ブライトスター社の創業者。
スマートフォンのゲーム市場においても、伸長が続いている。ガンホーの「パズル&ドラゴンズ」のダウンロード数(国内)は2,900万超に到達。売り上げの世界ランキングにおいても、グループ会社が提供するタイトルが上位を独占する状態が続いている。なおソフトバンクでは、Google社の事業部門の総責任者であったNikesh Arora氏をバイスチェアマンに迎え入れた。世界戦略をさらに推し進めていく考えだ。