ソフトバンクは8月8日、2015年3月期第1四半期決算を発表した。それによると売上高は2兆円で、2期連続で過去最高の業績となった。都内で開催された決算発表会に登壇したソフトバンクグループ代表の孫正義氏は「これまでは、他の2社にいかに追い付き、追い抜くかに心血を注いできた。今では、ひとつ頭を突き抜けてきた印象がある」と静かなトーンで喜びを語った。

ソフトバンクが第1四半期決算を公表した。写真は、決算説明を行う孫正義ソフトバンクグループ代表

営業利益が落ちた理由?

EBITDAは11期連続最高益となる5,921億円。ただ営業利益は3,376億円で、前年同期比16%減だった。これは前年にガンホーを子会社化したことにより、一時益が4,001億円にまで達していたため。孫社長は「実質的には35%の増益になる」と解説している。純利益は68%減。こちらにはアリババの上場にともなうIFRS調整損などが含まれている。そうした一時損益を除くと、90%の増益になるとのこと。孫社長は「事業としては、非常に好成績であった」と強調した。年初に発表した通り、2014年度の連結業績予想は売上高8兆円、EBITDA2兆円、営業利益1兆円になる見込み。

連結業績サマリー(写真左)。2014年度の連結業績は、年初の予想通り、売上高8兆円、EBITDA2兆円、営業利益1兆円になる見込み(写真右)