新料金プランとも組み合わせやすい
家族をお持ちの皆さんは、どのようにしてスマートフォンを使っているだろうか。ひとりひとりで契約しているパターンもあれば、それぞれの契約を家族登録して通話料などの優遇を受けている人もいるだろう。最近日本でも、データパックを家族で共有するプランが広がりつつあるが、米国ではiPhoneがLTEに対応したiPhone 5以前から、新しい料金プランを用意してきた。
これまでは通話プランを選び、そこにデータパックを契約するという、通話ありきの料金設定だった。これをデータ主体で契約する方法へと変更している。
例えば米国最大手のVerizon Wirelessでは、共有プランを登場させ、まず2GB、4GB、8GBなど、毎月のデータパックを決めるところからスタートする。これに、スマートフォンやタブレットを「参加」させていき、スマホの追加は40ドルかかるがこれまで従量制だった通話料とSMS(Text)が無制限になる。
日本もドコモが「カケホーダイ・パケあえる」として同様のサービスを導入して始め、その他の携帯電話会社でも導入が進んでいる。家族で1台ずつ別々に契約するよりも、1まとまりにして必要な分のデータパックを契約した方が、無駄がなくなる点もメリットだろう。このように、料金プランの面で、家族でスマートフォンを持ちやすい環境が整ってきた。
またソフトバンクはiPhone 5を発売する際、古い端末をそのまま維持すると、2年間パケット料金を優遇するキャンペーンを行うなど、必ずしも最新機種というわけではないが、複数台の端末を有利に持つ施策は、今後も携帯電話会社が力を入れる領域になるだろう。
iOS 8のファミリー共有と携帯電話会社の料金施策は、「家族でiPhone」をより実現しやすくなっていく環境が整っていくことになる。