――佐野さんと志尊さんは、春に放送された特別番組『トッキュウジャー&鎧武 / 合体スペシャル』で共演されていますよね。お互いの印象がどうでしたか?

佐野:淳くんはすっごいマジメでね、本当に撮影中は何かと助けられました。

志尊:岳くんもマジメでしょう!

佐野:いや、僕はマジメを装ったバカですから(笑)。

志尊:いやいや(笑)。一緒に出演してみて、お互いに得られる部分というのがすごく大きかったですね。

佐野:そうだねえ。

志尊:『合体スペシャル』の時は、まだ『トッキュウジャー』の撮影が始まってすぐぐらいで、『鎧武』をやっている岳くんの、主演としての存在の仕方にすごく学ぶところがありました。

佐野:ええっ、そうなの?(照笑)

志尊:周りへの気配りとか、ちょっとしたスキンシップの取り方とか、僕には本当に真似のできない、すばらしい振る舞いがありました。そういうところはすごく勉強させていただきました。あと、同年代ということもあって、共演するとお互い刺激になる部分がありましたね。

――佐野さんも志尊さんもお互いヒーローとして、変身シーンは大きな見せ場といえますが、お二人は変身の際、どういう部分に注意されているんでしょうか。

佐野:最近になって思うんですが、テレビシリーズもいよいよ終盤に向かい、僕自身も鎧武に変身する機会が残りわずかになってくるじゃないですか。あと、何回変身することができるんだろうって……。ここ最近の撮影では、一回一回の変身に力をこめて演じています。

志尊:僕たちは5人そろって「トッキュウチェンジ!」のかけ声で変身するんですが、僕は立ち位置的に、仲間の4人がよく見える場所にいます。だから、トッキュウチェンジの時は、僕がみんなをリードしないと……という気持ちが強い。これまで何度も変身しているので、最近は特に申し合わせて「このタイミングで行こう」とか話し合うわけでもなく、それぞれがお互いの気配を感じ取りつつ、スムーズに動きをそろえることができるようになりました。

僕だけでなく、仲間それぞれの意識が強くなっていくことが、変身シーンの迫力に変わっていくんじゃないかと思っています。でも実は、何度変身をやっても慣れないですし、毎回、緊張感の連続です。

――お二人とも、テレビも映画も東映の東京撮影所で撮られていると思いますが、撮影所でありがちなことって何かありますか。

志尊淳
1995年3月5日生まれ 東京都出身
2011年に舞台『ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン』向日岳人役で俳優デビュー。2014年『D-BOYS ショートフィルムフェスティバル「10分な学級会」』でTVドラマ初主演、『烈車戦隊トッキュウジャー』でも主演を務める

志尊:そうですね~、撮影所から外に出たとき、いろいろな方に気づかれることですかね。

佐野:ああ~、そうだねえ。昼休みに近くでご飯を食べようとする時とか。

志尊:そうそう。ライトの衣装のままでもふつうに外へ出ていきますし。この前、撮影で顔に特殊メイクでキズをつけたまま、それを忘れてコンビニに行っちゃったんです。

佐野:あるある(笑)

志尊:お店の中にいた小さな男の子から「そのキズどうしたの?」って心配されてしまいました。

佐野:僕も最近、撮影所の近くで「紘汰だ!」って言われるようになった。

志尊:岳くんはすごいよね。

佐野:いや全然! 最近になるまで気づかれなかったんだよ。撮影所の話だと、他のドラマや映画の撮影に入られる、大御所の俳優さん出会えることなんかもあるよね。