使い心地のよいキーボードとトラックポイント

キーボードはテンキーつきでアイソレーションタイプのものを搭載している。配列にも変わった部分はなく、意識せずともすんなりと使うことができる。しっかりと押し込むことのできるキーで、強めにタッチしてもキーボードがたわむようなことはなく、ディスプレイがぐらつくこともなかった。ThinkPadシリーズといえばキーボードがよいというイメージがあるが、それは「ThinkPad T540p」でも裏切られていない。

アイソレーションタイプのテンキーつきキーボードを搭載

ThinkPad伝統のトラックポイントももちろん搭載。キーボード入力をしながら、手を移動させずにポインティングデバイスが利用できるということで、トラックポイントが手放せないというユーザーも多いことだろう。その一方で、タッチパッドも備えており、これまでトラックポイントを使ったことがないという人でも心配はない。

トラックポイントとタッチパッドの構成

タッチパッドは、最近のThinkPadではおなじみの5ボタン式を採用し、タッチパッドの奥側にある赤いラインから先が、トラックポイント用の左右クリックボタンというイメージで利用できる。クリックするとタッチパッド全体が沈み込むような感覚だが、この動きは好みが分かれるところかもしれない。

3Kの超高解像度ディスプレイを搭載

今回レビューに使った試用機では、ディスプレイにタッチ非対応のノングレア液晶を搭載している。映像鑑賞などのエンターテインメント用途よりもドキュメント作成といった作業を重視したいというユーザーにとっては、目の疲れづらいノングレア液晶はうれしい。実際、レビューの際も反射がない分だけ見やすかった。

光沢がないノングレアディスプレイは反射がなく目が疲れづらい

解像度は2,880×1,620ドットの3Kに対応する。近年は超高解像度ディスプレイを搭載したノートPCが増えてきているが、ディスプレイサイズが小さいとDPIスケーリングを上げたとしても細かい作業がしにくい。しかし、15.5型というサイズはこの超高解像度表示を生かして利用できるサイズだと感じられた。

2,880×1,620ドット高解像度ディスプレイを搭載

アイコンやフォントサイズが小さいと感じる人もいるかもしれないが、もちろん表示解像度の調整やWindowsの拡大表示機能を利用すれば、目が悪い人でも快適に利用できる表示になるから心配はいらない。

アイコンは小さくなるが多くの情報が一覧化できる