今回試したエントリーモデルは、CPUに現行のMacBook Airと同じIntel Core i5-4260U(1.4GHz/Turbo Boost使用時最大2.7GHz)を採用している。グラフィックスはチップセット内蔵のIntel HD Graphics 5000だ。既存モデルと比較すると見劣りがするスペックだが、実際のところはどうなのだろうか?

そこで、ベンチマークソフトを使って本機のパフォーマンスを計測してみることにした。まず、Geekbench 3 (64bit)で計測してみたところ、次のようになった。

Geekbench 3 (64bit)によるベンチマーク
機種 Single-Core Score Multi-Core Score
21.5インチiMac(Mid 2014)/Core i5(1.4GHz) 2835 5471
27インチiMac(Late2013)/Core i5(3.2GHz) 3530 11271
11インチMacBook Air(Mid 2012)/Core i7(2.0GHz) 2893 5955

比較対象の11インチMacBook Air(Mid 2012)は、CTOでCPUを第3世代のデュアルコアプロセッサ、Intel Core i7(2.0GHz)にカスタマイズしたモデル。結果を見ると、本機はこの11インチMacBook Airとほぼ同等のパフォーマンスとなっている。また、既存の27インチiMacの下位モデルと比べると、マルチコアスコアでは大きな差がついているものの、シングルコアについてはそれほど見劣りする結果ではないことが分かる。ちなみに、マルチコアスコアで差が出たのは、27インチiMacのCPUが4コアで、本機が2コアであることが大きく影響している。

次に、CINEBENCH R15で計測し、Geekbenchで結果が近かった11インチMacBook Air(Mid 2012)と比較してみた。

CINEBENCH R15によるベンチマーク
機種 OpenGL CPU
21.5インチiMac(Mid 2014)/Core i5(1.4GHz) 20.60fps 240cb
11インチMacBook Air(Mid 2012)/Core i7(2.0GHz) 15.32fps 246cb

やはりCPUは、ほぼ同等の結果になったが、グラフィックスは本機の方が大きく上回った。これは、比較対象のMacBook Airが1世代前のIntel HD Graphics 4000を搭載していることが理由。なお、現行のMacBook Airは本機とCPUもグラフィックスも同じなので、ベンチマーク結果もほぼ同じ傾向になると思われる。映像編集などの負荷のかかる作業をバリバリこなしたい人には若干物足りないパフォーマンスだが、Webやメール、ビジネスアプリなどを中心とした日常的な作業がメインの場合は、本機でも力不足を感じることはあまりないはずだ。

CPUは、Intel Core i5(1.4GHz/Turbo Boost使用時最大2.7GHz)を搭載する

アクティビティモニタでCPUの動作状況を見たところ。2コア4スレッドのCore i5プロセッサを搭載しているため、スレッド数は4つに分かれている

Geekbench 3 (64bit)によるベンチマーク結果。シングルコアのスコアが2835、マルチコアのスコアが5471となった

CINEBENCH R15によるベンチマーク結果。OpenGLが20.60fps、CPUが240cbとなった