囲み取材

説明会のあと、古関社長は囲み取材に応じた。同社では今後、ウェアラブル端末が流行ることを見越す。そのため安価に利用できるネット回線の需要が伸びると期待している。「安いだけではだめだと思っている。きちんとした回線、良いサービスを一緒に提供していく」と古関社長。光回線の売り上げと比較すると、MVNO事業による収益は「まだまだ小さい」(古関社長)。ただ、今後のビッグローブの事業の中核にしていきたいという。

大手3キャリアの音声定額プラン発表を受けても、加入者の伸びは変わっていないとのこと。「ターゲットにしているユーザーさんの層が違うので、影響はない。電話のヘビーユーザーさんは、我々のサービスは利用しないと思う」と分析した。

これまで販売の現場では、ビッグローブのサービスを気に入ってはくれるものの、電話番号が変わるのを嫌って契約まで至らない、というケースがかなり多かったとのこと。今後の利用者増に期待している。目下の課題は、SIMカードを利用者の手元に配送するまで"いくらかの時間"がかかること。「数日はかからない。でも一定の時間、電話番号が使えなくなることを気にされるお客さんは多い」とこ古関社長。今後は、家電量販店の店頭などで迅速な手続きが行えるようにしていきたい考えだという。

「格安スマホ会社」という呼ばれ方については「あまり嬉しくない」と古関氏。その理由について「格安=良くないというイメージがあるので」と説明した。ビッグローブでは、音声通話とLTEの高品質なサービスを売りにしていく。料金も3,000円台と「それほど安くない」(古関氏)ので、MVNOの同業他社とひとくくりにされてしまうのは抵抗があるとのことだった。