相手の機嫌を損なうことなく、「やる気」を導くにはどうすればいいのでしょうか。読者から寄せられた悩みに対して、東京未来大学モチベーション行動科学部 角山剛教授にアドバイスをいただきました。同じような悩みを抱えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
ケース1:子どものやる気を引き出すコツは?
◆お悩み
自分の将来について、もう少ししっかりしたビジョンをもった上で勉強をしてほしい、その方がやる気もでるし良いと思っています。やはりビジョンを持ったほうがモチベーションは上がるものでしょうか。また、ビジョンを持つ上でのコツはありますか?(40代男性)
◆アドバイス
自分が近づきたいビジョン(未来像)があるということは、それに向かうモチベーションを鼓舞します。しかし、大人でも「ビジョンは何か」と問われて明確に答えられる人は多くはありません。
子どもには、「なりたい自分」をイメージさせてみましょう。宇宙飛行士でも、ワールドカップ・メンバーでもかまいません。まずは大きな夢を描く。次に大事なことは、そこから「具体的な目標」を立てる。目的に到達するには何をすればよいか、実現のための目標を具体的に立てさせましょう。
自分で立てた目標は、行動への力(コミットメント)を強めます。具体的な目標を立て、一つ一つこなしていくこと、小さな成功を重ねていくことが自信につながり、モチベーションを強めていきます。